徳について考える

こんにちは

今日はちょっと硬いテーマです。

去年からの日中、日韓の領土問題で、アジア全体がぎくしゃくして、色々な

問題に発展したりしていますが、昔から影響を受けて来た両国との

複雑な問題に心を痛めているひとりであります。

一般国民の間では、さほど問題視されない事でも、歴史観や、教育課程で

国家の考え方として、教育を受けていれば、受け取り方は当然変わって来ます。

しかし、今の時点で、この問題に、国家の威信をかけて、取り組む時期なのか疑問です。

これはあくまでも個人の考え方ですが、時間を掛けなければ解決しない問題だと思います。

日経ビジネスの記事の中に、稲盛さん(日航最高顧問)の記事があり、興味深く

読ませていただきました。

中国の辛亥革命に敗れて、日本に来た孫文の話が載っていましたが

その時、孫文が語った事は、

日本や、アジアの一部で、先進国の仲間入りを競い、東洋思想から

自由競争の、西洋思想を取り入れて、発展をして行ったが、

日本も例外にではなく、東洋思想の特に”徳”についての考え方が失われつつある

と語ったそうです。

稲盛さんは、その言葉をもう一度、中国の人たちに思い出してほしいと語っておりました。

”徳”や滅私奉公は日本人の美徳だと思っていましたが、その考え方の基は中国を

中心とした、東洋思想にあったとは、改めて知りました。

確かに、孔子や老子など、その教えに従って、江戸時代など、思想の基礎を教えたわけですから

日本人の考え方の基本になっている事は理解できます。

特に道徳については、幕末から明治にかけて、来日した外国人が

中国の上海などに比べて、人々が粗末な服装や、生活をしているのに

道路や、家々が小奇麗にしてあり、ゴミ等が散乱していないと言った事が

非常な驚きであると書いてありました。

阪神淡路の震災や、東日本の震災の時も、大きな混乱もなく、おおむね

日本人の道徳観は、評価されたと感じています。

自分自身も、孔子や老子をじっくり読んだ事はありませんが、いまでも

読まれているという事は、東洋思想の基本と言っても間違いではないと思います。

その思想は、大陸から、朝鮮半島から、日本に渡来した物であります。

われわれ自身も、もう一度、勉強し直して、東洋思想を基本にして、中国や、韓国の

人達と、一緒になって考えて行きたいと思っているひとりです。

東洋思想にもとずいた、解決法が見つかるかもしれません。

中国も、韓国も、ドラマを見ていると、覇権の奪い合いの歴史だと感じます。

韓国などは、十年前まで、戦時下であった訳ですから、戦争や、領土に関しては

敏感になっているのは、日本人の比ではありません。

日本も同じ争いを繰り広げていましたが、統一が早かったから、危機意識が少し

希薄になっているのかなと思います。日本人特有の謙虚さがそうさせているのかなと思います。

大家族時代は、年寄りが色々な昔話や、お墓参りに一緒に連れて行って

御先祖の話や、仏さんの話を聞かせてくれたり、悪い事をすると、地獄に落ちるよと言って

地獄絵を見せらりたりして、悪い事の制御をしていたと思います。

情報が豊富なのは良い事なのですが、悪い事も一緒に流れて来ます。

徳を積むことを、難しく考える事はありません。一日一善なのです。

ゴミを拾ったり、電車でお年寄りに席を譲ったり、出入り口のドアを開けてあげたりする事が

徳を積む事なのです。

善意を逆手にとって、詐欺などを働く人もいますが、小さな親切がその人を育てて行きます。

都会に住んでいると、人間関係が希薄になります。田舎に住んでいる我々は、人と人との

距離が近い分だけ、幸せなのかもしれません。

気が付く、気が利く、この事は短期間では、身に付きません。

日頃の生活の中で、身につけて行く事なのかもしれません。自分の中でどのようにして

身に着いたかと言うと、親父の恐怖のシグナルの発見からだったと思います。

今、懸命に従業員に徳を教えています。まだまだですが、私のライフワークでもあります。

その為にも、自分自身がもっと徳を積む事が必要だと感じます。

色々書きましたが、まとまりがなくてすいません。

来週は、楽しい事が書けるように頑張ります。

現在、25日午後六時、寒さが厳しくなって来ました。寒さ対策をしっかりして

この週末をお過ごし下さい。    泉

 

 

 

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