おはようございます。台湾旅行第三弾です。富士山静岡空港から出発しますと、到着がその日の深夜になる為、翌日の朝から観光が始ります。まずは、蒋介石が祭られている蒋介石記念堂に案内をされます。写真で分かるように、広大な敷地の中に建物が点在し、代々木のオリンピック公園のような感じの所でした。左右の建物は、記念行事や、コンサートが行なわれるとの事でした。日本で言えば、日本武道館のようなところなのだと思います。
記念堂の正面にある20メートルあろうかと思われる大きな扉が、午前9時ちょうどに開き、衛兵の交代が見られました。中国国民党の指導者は、将来本土に帰還したい願いがあって、中にある坐像は中国本土に向って、作られているそうです。我々は一介の観光客ですが、前回も少しお話しましたが本省人と外省人(本土から来た中国人)との格差は大きく、1949年2月28日に起きた事件が、66年経っても、本省人の心に残っている事に、驚きました。蒋介石は、台湾の発展に尽くしましたが、元からの台湾人と、中国から渡って来た人との融和については、良い策が見出せなかったのが、残念です。今でも、外省人は、公務員等、主要機関の仕事に従事していて本省人は登用されにくいという事があるそうです。年金も格差が大きく、彼らの不満材料になっていて、中国本土への反発にもなっているそうです。今回の総統選挙において、中国寄りの総統から、独立志向の総統に、交代した為、習金平国家主席が、台湾への渡航を、制限を始めた様です。その為、この日の午後の故宮博物館は、大変空いていて、効率よく見学できました。蒋介石記念堂の後、お寺を二つ見学しましたが、いずれも立派な彫り物で飾ってあって正に中国のお寺と言う感じでした。ひとつのお寺は赤い糸の縁結びで有名なお寺だったので、赤い糸を、娘に頂いて来ました。もう一つは、今話題のホンハイが信仰しているお寺で、商売繁盛をお願いして来ました。台湾のお寺は、お金持ちで、入館料も徴収しませんし、お賽銭も上げません。願い事が叶ったら、揚げて欲しいとの事でした。儲かったら、もう一度、台湾に行きたいと思います。もうひとつの写真は、御茶屋さんに行って、お茶をご馳走になって、お土産を買ったとき様子です。いろんな所に観光に行っても、歴史的背景に興味を抱くのは、歴史好きな長兄の影響を受けているのかも知れません。国に歴史あり、人に歴史ありで、掘り下げるほど興味深くなります。背景を知ると、観光も違った視点で見れますので、印象まで違ってきます。先日お話した「悲情城市」という映画を鑑賞しました。2.28事件がいかに大事件かが、よく理解できました。ある一家の歴史と絡めて、事件が家族の生活に影響を与えたか良く描かれていました。考えさせられた映画でした。こうした事も自由に表現できる日本は幸せな国だと感じました。改めて今回の旅行は、有意義な旅行だったと感じました。
こんな事を思ってしまうのは、歳を取った証なのかもしれません。次回台湾に旅行する時にはもっと観光をして楽しみたいと思います。では今回はこのへんで・・・・・・・・・泉
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