岐阜県に行ってきました。

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こんにちは 昨日、お客様に頼まれて、岐阜県の可児市にある、文化創造センターの見学に行って参りました。晴天にも恵まれて、美味しいとろろのお昼ご飯をいただき、午後一番に文化創造センターに到着しました。会議室に通されて、センターの職員の方の説明が始まり、センターの館長らしき方がおもむろに説明を始めました。お話しを伺って行くに従い、カルチャーショックが私を襲いました。今まで、芸術と社会福祉との結びつきを明確に論理的に説明してくれた初めての人でした。人間にいかに芸術活動が必要なのか明確な論理を持っていました。日本の縦型お役所仕事に、芸術で横串を刺してくれる人でした。可児市では、高校を途中退学した者を、演劇や、ダンスで、彼らの気持ちを掴み、不登校や、退学の減少を実現したそうです。人に対して、必要とされていると言う気持ちや、存在感を感じさせ、孤立を防ぐ事に芸術を利用しています。また、高齢者の認知症や、障害者に対しても、色々なプログラムを作り、ワークショップを開催しています。館長がおっしゃるには、10万人の町に100億の建物は乱暴な冒険です。でも、市民を巻き込んで、同士を作り、育てていく事で、芸術に対する関心や、参加が増え、利用が増していくのだそうです。クラシック音楽に興味がある市民の割合は、全体の約1%、芸術全般で考えても、約3%だそうです。その為に、大きな負担をして、箱物を建てても、破綻は目に見えています。市民に対して、理解と参加を深めてこその政策だと説いています。館長の人脈で、文学座の役者に来ていただいて、演技指導をして頂いて市民レベルでの演劇を上演したりするそうです。東京で開催する芸術や音楽は世界レベルだそうです。それをそのまま地方に持ってきても、何も効果は無いそうです。市民レベルでの演劇や、音楽を開催し、市民の参加型にする事が、一番大事な事なのだそうです。そして、その開催のチケットを、母子家庭などに、無償で配り、観に来ていただいて、家族のコミニュケーションの話題にしてもらうのが、目的だとも言っていました。社会からの人間の孤立やコミュニケーションを無くさない為に、芸術が必要なんでと感じました。まさにカルチャーショックであります。当日の視察旅行の会費は昼飯付きで2千円でしたが、とても安価な旅行でした。本当に勉強になりました。皆様には、私の説明では理解できない所があると思いますので、詳しくは、可児市文化創造センターで検索してみてください。衛館長の思いが、ご理解できると思います。今年の締めくくりにはとっても良い経験でした。

会社もまったく同じ事で、立派な建物が先ではなく、中に働いている人が如何に社会に貢献できるかが先で、その考え方に賛同していただけるお客様を作って育てていくかが会社の発展に繋がって行くのだと感じました。もう一度、改めて社員教育に力を入れて行きます。

今年一年、大変お世話になりました。今年も私自身いろいろな事がありましたが、なんとか一年を締めくくれそうです。来年も更なる高みを目指して頑張りますので、よろしくお願いいたします。もう一回更新出来るかも知れませんが、とりあえず閉めのご挨拶を書いておきます。ありがとうございました。では、今回はこのへんで・・・・・・・泉